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猫の困った行動を治したいけど猫のしつけってできるんですか?
来客があるたびに攻撃的になる猫、水のみ場以外の水を飲もうとする猫、一日中べったり甘えてくる猫、なかなかトイレを覚えてくれない子猫など、猫の困った行動は程度の差こそあれ多くの飼い主さんが悩んでいるのではないでしょうか。
念願の猫との暮らしをスタートさせたものの猫の問題行動に疲れてしまった…という声もあって深刻な状況に陥っている方もいるようです。
猫の問題行動は、猫が持つ習性や個々の性格によるものがほとんどですが飼い主の工夫で対策をとることもできます。
心地よい猫との暮らしを目指して困った行動を解決していきましょう!
猫のトイレのしつけ方
子猫を迎えたら食事の後にトイレに連れて行って、トイレに慣れさせることからはじめます。
トイレに間に合わず粗相をしてしまった場合は、ウンチはそのままトイレに、おしっこはぼろ布やキッチンペーパーで吸い取ってトイレに入れてニオイをつけてあげます。子猫はトイレをすぐに覚えるのでしつけは比較的簡単です。
ペットショップや里親さんに使っていた猫砂を一握り分けてもらってトイレに入れておく方法もあります。
この時、使っている猫砂やトイレの商品名も聞いておくとスムーズにトイレのしつけを始めることができます。
問題なのはどうしてもトイレを使わず決められた場所意外で排泄をしてしまうケースです。
- トイレの場所が気に入らない
テレビの近くや先住猫のお気に入りエリアだと落ち着かないことがあるので静かな場所に移してあげましょう。
- トイレの形や猫砂が気に入らない
トイレが深すぎて怖かったり猫砂が大きすぎたりすると上手くトイレを使えないことがあります。浅いトイレや粒の小さい猫砂を試してみましょう。
- トイレが不衛生
トイレに排泄物が溜まっている場合や他の猫の排泄物が残っているとトイレを嫌がることがあります。
猫の爪とぎはしつけることができる?
猫の爪とぎは縄張りを主張する他、古くなった外側の爪をはがしたりストレス解消したりする役割があります。
猫の本能による行動なのでしつけでやめさせることは難しいといえるでしょう。
家具や畳での爪とぎをやめさせるには専用の爪とぎ器を用意してあげるのが手っ取り早い方法です。
爪とぎ器は家の数箇所に設置することがポイント。ダンボール製、木製、布製の爪とぎ器があるので猫の好みに合うものを選んであげましょう。
またたびパウダーをかけてあげると夢中で爪とぎをする猫が多いようです。
市販の爪とぎ器を使ってくれない場合は、爪とぎをされると困る家具に傷んでもいい玄関マットを当てる方法や薄めたお酢や市販の爪とぎ防止スプレーを塗布する方法があります。
外科手術で猫の爪を抜くという最終手段がありますが、キャットタワーのような高いところの登り降りが上手くできなくなることがあるようです。
猫の引っ掻き癖をやめさせたい
「シャーッ」と威嚇しながらの引っ掻き行動は機嫌が悪い時や怯えている時に見られます。
お腹をさわると引っ掻くという場合は病気が隠れていることがあるので獣医師に相談してください。
健康で元気な猫が飼い主に向ける引っ掻き癖はもっと遊んで欲しいというサインかもしれません。この場合シャーッという威嚇の声は上げずに何かを訴えるような目を向けてきます。
猫じゃらしやお気に入りのおもちゃで遊ぶ時間を作ってあげましょう。
他人に攻撃的になるのはなぜ?
猫も人間と同じでいろいろな状況にすぐ適応できるタイプがいる一方で、緊張してパニックになったり落ち着かなくなったりするタイプがいます。
これは持ち前の性格や育ってきた環境が大きく影響していると考えられています。
子猫の頃から来客が多い家で育っている猫は他人にも愛想を振りまくことがありますし、他人と接する機会がなかった猫は飼い主や家族以外の人間をこわがって威嚇したり隠れたりすることがあります。
他人に攻撃的になるの猫は知らない匂いや声に驚いてパニックになっている可能性があります。
蛇口の水しか飲まない猫
浴室の床やキッチンのシンクに残った水を好む猫は多いようです。
蛇口からぽたぽた垂れる水を手で受け止めて舐める猫も多く目撃されています。
他には観葉植物の受け皿に残った水や水洗トイレの便器の水を飲む猫も。人間の感覚からすれば汚い水なのに美味しそうに飲むのですから複雑な気持ちになります。
野生のネコ科の動物や野良猫は水溜りや池の水を飲んでいることを考えると、人間の衛生観念を猫に押し付けることに無理があるのかもしれません。
猫は水分補給が苦手で腎臓病や猫下部尿路疾患を起こしやすいとされています。しつけも大切ですが病気予防のためにも猫の好きな場所で好きなように水を飲めるようにしてあげてください。
冷たい水が好きな猫が多い印象です。フードと一緒に置いてある水を入れ替えるとすぐに飲み始める猫も冷たい水が好きな傾向があります。冷たい水が嫌いな猫は蛇口の水を飲むことはあまりないようです。
塩素の匂いが抜けて有機物が混ざった野生的な水が口に合うようです。洗剤や肥料には十分気をつけてあげてください。
一日中飼い主から離れない甘えん坊の猫
我が家の猫も私にべったりな甘えん坊タイプの猫でした。私がリビングに行けばリビングについて来て、入浴中は脱衣所で待っていることも。
この程度の甘えであれば可愛いと思えるのですが、かまってあげないと鳴き続けたり粗相をしたりする深刻なケースがあります。
これは分離不安症という心の病気の可能性があります。
犬にみられることが多く抗不安薬で治療が行われることがあり、猫も分離不安症と診断されると行動治療と投薬治療が行われます。
心の病気なので治療には飼い主の理解と根気が何よりも大切です。
母猫は子猫の自立のために少しずつ突き放すような行動をとり自然に親子の距離を保つようになります。
しかし、今は子猫の頃から人間としか接しない完全室内飼いが主流で猫自身も甘えをコントロールできなくなっていることが指摘されています。
撫でたり抱っこしたりするのはできるだけ飼い主が主導で行い猫の甘えに振り回されないような関係を築きましょう。
老猫になって問題行動が急に増えてきた
15歳を過ぎると老化による脳の衰えが行動に表れるようになってきます。
例えば、いくら食事を与えても欲しがってばかりいる、トイレ以外の場所で排泄をする、方向感覚を失って迷子になる、飼い主や家族を威嚇するようになるといった行動がみられます。
これは脳が萎縮することが原因で人間の老人にもみられる行動です。
老猫は体を動かさなくなって寝ている時間が多くなるものですが、体力を消耗しない程度に遊んだりブラッシングをしたりして適度な刺激を与えてあげましょう。
老猫の問題行動は糖尿病や腎臓病が原因のこともあります。動物病院で定期的に健康診断を受けることも大切です。
毛づくろいばかりしてついにハゲてしまった!
飼い主の引越しや結婚で生活環境が変わった時、新しく子猫を迎えた時など猫がストレスを強く感じると毛づくろいを繰り返して脱毛や炎症を起こすことがあります。
これは、猫は体臭を消して毛並みを保つために毛づくろいをする他心を落ち着かせたい時にも毛づくろいをすることが関係しています。
長時間毛づくろいを繰り返しているのはストレスで苦しんでいるサインかもしれません。
深刻なケースでは尻尾を噛みちぎってしまうこともあるそうです。改善のためには猫のストレスを取り除き穏やかに暮らせるような配慮が必要です。
エサを食べたり食べなかったりムラがあるのはなぜ?
食に強いこだわりを持つ猫は意外に多く特定のドライフードしか食べない猫は珍しくありません。いつも食べていたウェットフードを急に食べなくなったということもあります。
新しいフードを試す時は今まで与えていたものに少しずつ混ぜて慣れさせてあげましょう。
子猫の場合はペットショップや里親さんに普段あげていたフードの銘柄を聞いておくと良いでしょう。
ストレスや体調不良が原因で食べムラになっていることもあるので、普段の様子や便の状態を把握しておくことも大切です。
いつでも好きな時に食べられるようにフードを出しっぱなしにしていると強い空腹を感じることがなくなるため、食べたり食べなかったりすることがあるそうです。
朝1回夕方1回というようにメリハリをつけた食事の時間を確保しましょう。
猫も歳をとると固いものが食べづらくなります。高齢猫にはふやかしたドライフードやウェットフードを与える工夫も大切です。
また、高齢になると口腔内トラブルや消化器系の病気を患って食欲にムラが出ることもあります。
去勢したのにスプレー行動が止まらない!
去勢していないオス猫(稀にメス猫も)は縄張りを主張するためにおしっこを高い位置に飛ばすスプレー行動をします。
去勢した猫がスプレー行動をするのにはいくつか理由が考えられます。
- 新しい猫を迎えた
自分の縄張りをアピールするためにスプレーをしている可能性があります。誰にも邪魔されない自分だけのスペースが確保できると安心できるようです。
- 庭に野良猫が侵入した
野良猫が庭の木や塀にスプレーをすると自分の縄張りが荒らされたと思ってスプレーすることがあるそうです。
- ストレス、不安、不満が溜まっている
ストレスや不安が続くとスプレーを繰り返すことがあります。
このような原因に心当たりがあれば、猫が落ち着けるように生活環境を見直してあげてください。
キャットタワーで上下運動ができるようにしたり、猫じゃらしやおもちゃで遊ぶ時間作ったりするとストレス解消になってスプレー行動が落ち着くことがあるようです。
猫がスプレーする場所にあらかじめ忌避スプレーを塗布しておく方法や、スプレーする場所にエサを置く対処法で改善できることもあります。
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